
鉄道会社まじで辞めたい。

辞めている人はどんな理由で辞めるの?
このページを見ているあなたは、鉄道会社で働きながら転職を考えているのではないでしょうか。
筆者自身JR本州3社のどこかから転職しただけでなく、周りでも現業職・総合職合わせて10名以上の社員が退職・転職をしたのをみてきました。
Openworkや転職会議をみたところ、それなりに退職検討されている方もいるようです。
そういった背景から、鉄道会社から転職をしていった転職者の職種別・年代別の理由、また逆に働き続ける人の理由を記事にまとめました。
・転職活動開始は入社4年目以降
・JR入社6年目に転職
・やりたいこと軸で選んだBtoCメーカーの海外営業職に転職
※やりたいこと軸には少し後悔もあるのでおいおい記事にします。
このブログでは、鉄道会社からメーカー海外営業に転職した筆者が、自身の経験を元に転職のコツや鉄道会社・海外営業の仕事について記事を作成しています。
・転職の実体験やコツをまとめた鉄道会社から転職するコツ5選【JR総合職からの転職体験記】
・筆者も活用した転職サイト・エージェントをまとめたJR・私鉄勤務でも転職できる!おすすめ転職サイト6選【鉄道会社】もおすすめです。
お時間あれば、ぜひ読んでみてください。
鉄道会社を辞めたくなる理由

鉄道会社から退職を考える理由を職種別に書いていきます。
駅係員
駅で働く社員は入社一年目から退職直前のベテラン社員まで様々。
転職を考える年代は20代の若手が大半ですが、もう少し細かく見ると2つに分けることでできます。
入社3年以内の大卒・高卒社員
社会人になったばかりで、日々新しい出来事に遭遇。
特に、職場の人間関係(先輩からの指導、職場恋愛)に馴染めず、業務の習得が遅れていく新入社員が次第に休みがちになり、転職していく例を何度か見ました。
特に駅は狭いコミュニティの中で立ち回ることを余儀なくされます。
仕事中に関わる社員が限られているので、合わないと地獄です。
日常業務については、非常に厳格かつマニュアルなお金・情報管理とプロセスだらけ。
高校や大学では気に求めていなかった動作一つ一つに確認が求められるため、ミスが相次いだりプレッシャーに耐えられなかったりすると、働く気力がなくなっていきます。
入社5-10年目の若手社員
このあたりの社歴になるとずっと駅勤務をしている社員と、車掌・運転士経験を経て駅に戻ってくる社員が混在します。
乗務員を続けたかったのにミスが原因で駅に戻る社員や、人身事故等に遭遇したショックで乗務できない状態となり駅に戻る社員などさまざま。
このセカンドキャリア的扱いにおいて、モチベーション高い社員は駅で実績を作り、支社・本社などオフィス業務を目指していきます。
一方で、終わりの見えない駅勤務にモチベーションが下がる社員が一定数いることを忘れてはいけません。
20代後半の彼ら彼女ら、転勤のない地元の公務員や一般企業に転職していくケースが目立ちました。
乗務員(運転士・車掌)
乗務員のステージで転職していく人をあまり見かけません。
拘束時間の短さ・手当含めた給料の高さともに現場としては恵まれているため、運転士や車掌からあえて転職をしていく理由がないのです。
とは言え、人身事故や架線トラブル、災害トラブル時はお客様最優先で安全確保をする必要があるので、心の強さは必要。
決して楽な仕事ではありません。
それでも、【ホワイト企業?】鉄道会社で受けられる恩恵【メリットだらけ】の記事で紹介したように、「仕事とプライベートが両立可能」で「こどもから憧れの的にもなれる」おすすめの仕事だと今でも感じています。
事務系総合職
事務系総合職では筆者も含めて、入社3年目~入社7年目くらいに転職する人が多かったです。
それ以降になると30歳、主任・係長クラスへの昇格が見えてくるため、腹をくくる必要がでてきます。
この世代で転職を検討する理由としては、外向きに発信する「先進的な取り組みや社会活動」に対して、「内向きな業務内容、社内政治や人間関係」がツラくなるケースが多いです。
事務系総合職からの転職で意外と多いのがNPO法人、続いて地元の大手私鉄やメーカー。
公共交通機関を活かしたベンチャーに移る人もいます。
鉄道会社の中で実現できなかった夢を実現すべく、人知れず転職活動をしているんですね。
私も、海外向け鉄道のパッケージ型輸出に興味を持ち、入社当時は大きな希望を持っていました。
結局、鉄道とは切り離して海外事業に携わるという軸で転職活動し、回り道ですが海外駐在も果たすことができています。
技術系総合職
技術系総合職は大学院卒社員が多く、非常にスムーズに昇給・昇格していきますが、それに応じた業務量や調整能力を求められます。
私の周りでは激務にも関わらず一級建築士等の難関資格を取得し独立した人がいましたが、土木・建築・電気など既にマッチングした状態で配属されるため、転職は非常にレアケース。
技術系社員は大小さまざまな案件に対して、施設系統・企画や駅サイドをリードし、管理していく能力が求められるので、身につけた技術をコツコツと形にしていきたいという人にとっては驚くかもしれません。
鉄道会社で働き続ける理由

トヨタですら終身雇用が約束されない現状とは反対に、鉄道会社を志す社員は終身雇用を前提に人生設計している人が大半。
日々の業務や人間関係に疑問を持ちつつも、そこから抜け出すという考え方は、ほとんどの人にとっては無かったものでしょう。
駅の契約社員採用を除き、中途採用としての流入がほぼないため、他社や他業界の様子が分かりません。
また何とか生活するのに困らない程度のお給料はもらえるため、仕事や人間関係に問題があっても働き続けられるのです。
ですが、新型コロナウイルスにより状況は一変しました。
鉄道会社から転職するのであれば、転職市場もコロナ前の水準に回復した今しかありません。
転職活動はノーリスク
私が二社目に入って特に驚いたのは、当たり前のように若手・中堅がリクルートエージェント、doda
やビズリーチに登録しており、当たり前のように転職活動をしていたこと。
反対に、鉄道会社に勤めていた時は、あれほどまでに愚痴でお酒を飲んでいるのに、転職サイトや転職活動の話を全くと言っていいほど聞きませんでした。
せっかく優秀な人材が新卒入社してくる会社なのに、外の世界を知るという選択肢に出会えない点は、本人にも会社にとってもあまりにももったいない。
転職にリスクはあるが、転職活動にはリスクがありません。
外の世界をみて、気になれば飛び込む、気にならなければ今のポジションを守ればいいだけです。
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鉄道会社は転職難しい?系統別の退職理由|まとめ

今回は自身の経験や私の周りで実際にあった例に、系統別で鉄道会社を退職する理由と筆者の考え方を解説しました。
・人間関係や乗務員経験後のモチベーション低下により転職する駅係員は多い。
・乗務員の転職は非常にまれ。
・総合職は夢あふれるオフィス業務が想像と異なる点に嫌気を覚え、退職していく。
鉄道会社での転職は決して不可能ではありません。
もし興味があれば、転職の実体験やコツをまとめた鉄道会社から転職するコツ5選【JR総合職からの転職体験記】も、合わせて読んでみてください。
最後に、合計3社で働いている筆者個人の意見として、以下のような提案で記事を締めたいと思います。
一つ目に、駅務だけではなく間接業務(総合職)においても中途採用を活発化することです。
二つ目に、組合活動や人事の取り組みを通じ、在籍中の社員を他社・他業界と交流させるようなイベントの増加です。
JR東日本では間接部門でも中途採用の取り組みが行われているようです。
今後はより柔軟な文化や体質を作っていかないと、ますます世間の認識とずれた人材育成や施策に至ってしまうような気がしています。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。