サラタメさんが執筆された本「シン・サラリーマン」が2021年12月8日に発売されました。
「軸ずらし転職」は筆者も転職活動の中で意識していたポイントで、元々共感していたサラタメさんの新書。
今回はこの本がどのような人に刺さる本なのか、どのような人がどのように使う本としておすすめなのかをレビューします。
サラタメさんは皆さんご存じ、Youtuberとしてチャンネル登録者66.5万人(2022年4月末時点)、「ぬくぬくと心穏やかに生きていくために努力を惜しまない、意識が高いのか低いのかわからない謎リーマン」。
一般的なサラリーマンが副業に成功し、ここ2-3年くらいで人生がトランスフォームし、大企業の役員並みの年収を掴み取っている、まさに若手リーマンの目指すべき姿といったところでしょうか。
こちらがサラタメさんのブログ「サラタメのホワイト転職」。

私の記事も激アツレビューページに掲載していただいています~。
この本の目次は以下のとおりです。
Step 0:大原則
Step 1-1:リーマン力(仕事力)~人間関係、思考法、報連相、営業・交渉術、定時退社術~
Step 1-2:リーマン力(転職術)~準備、応募、内定後~
Step 2:副業力~準備、実践、事例
Step 3:マネー力~生活、給与・税金、投資
シン・サラリーマン読むべき人は?

結論、この本のメインターゲットは新入社員~30前後の若手・中堅社員です。
私としては新入社員に最もおすすめ。
次点で、何を目指しているのかわからなくなってきた入社数年~30前後の若手中堅。
改めて社会人の基本を学びながら、辞書として活用するのもいいでしょう。
30代後半以降の読者にとっては物足りないかも。
仕事術についても一通り頭の中では理解している状況になっていたり、転職・副業ができるかどうかも、自分ひとりで決断できない立場になっていたりしますよね。
シン・サラリーマンを読んだ感想・レビュー

なんといっても「サラリーマン」という社会人の大多数のうちの一人であるサラタメさんが、試行錯誤の上たどり着いた現状と駆使してきた知識・経験をあり余すことなく散りばめているのが特徴です。
つまり、社会人の大多数にとって非常に身近なロールモデルであるため、書かれている内容が理解しやすくかつ実践的。

元伊勢丹社員、故 藤巻幸夫さんが書いた、「藤巻流 実践・巻き込み術」も同様で読みやすいです!
私みたいに、新入社員でデールカーネギーの「人を動かす 新装版」と「道は開ける 文庫版
」という不朽の名作を読み終わった後、「へえ~」という風な感想しか出てこない状況にはならないと、これだけは断言できます!
仕事術においても、クソ会議のなくし方とか、軸ずらし転職とか、YouTubeでサラタメさんが解説している観たことあるという既視感はありつつも、迷ったときに辞書代わりに使うサラリーマン大全としてはばっちりです。
転職術、業界選びや面接攻略の方法は新鮮。
なぜなら、普通は仕事や会社への熱意を全面に出すのに対して、サラタメさんの場合ワークライフバランスが自身の希望とマッチするかを面接で確認しているためです。
やりたい仕事や働きたい会社ではなく、希望する働き方ができるかどうかをすり合わせていく面接は私自身、これまで面接で重要視していなかったポイント。
副業力・マネー力のステップでは、特に2つの給料袋(本業・副業)をどのように守り増やしていくかというアドバイスにつながります。やはり若手社員にとっては端的で良い情報です。
10年ちょっと前は仕事術だけで一冊なり二冊なりになっており、副業はともかく、マネー力についてももっと積極的に情報を取りにいかないと得られませんでした。いい時代です!
シン・サラリーマン、もっと知りたかった失敗談

サラタメさんを知る多くの読者は、ふつうのサラリーマンから副業成功者となったステップの部分に興味があります。
副業のページについては紆余曲折を経て成功した事例だけでなく、もっと泥まみれの失敗事例があると読者には刺さるんじゃないかなというのが私の感想。
本書では様々な副業に失敗したものの、試行錯誤の上成功を収めた4名の時系列での事例が書かれています。
サラタメさんこそ2つのブログをつぶして2年経った頃から急激に世間から認知され始めていますが、やはり皆さん当初からそれなりの高い目標を持ち、結構早いレベルで結構な成功体験をした延長上で今があります。
成功者としての素質を読んでいながらひしひしと感じました。
このあたりの内容については、読んでいて「こうなりたいなぁ」ではなく「すごい人達がいるんだなぁ」といった憧れや尊敬の感情になってしまいました。
一方で、3か月と持たず消えてしまう副業経験者は星の数ほどいるとも言われています。
実践した人全てが成功したら日本中大金持ちだらけになってしまうので、本書を読んだ意識の高い読者も大多数は消えていくわけです。
副業を外注する・しないという明るい話の前に、大多数の失敗の方に目を向けるのも面白そうです。
軸ずらし転職のすすめ。シン・サラリーマンまとめ

まだ販売開始直後ということもあり、本人のYouTube動画以外では多くの情報が出回っていませんでしたので、転職経験のあるサラリーマンという目線でサラタメさんの「シン・サラリーマン」をざくっと紹介させていただきました。
ページ数の割に行間も広く、会話形式ですので、堅苦しい本が苦手な若手には特におすすめです。
私も新卒入社前に読んでおきたかった、それを辞書代わりに本棚に置いておきたかった、そんな一冊でした。
これからもYouTubeやブログを通じて、サラタメさんから学び実践していきます!
