JRは社員の年齢構成・働き方変化でおすすめ就職先になる?

悩む人

鉄道会社の働く環境ってどんな感じ?
イメージ通りきつい?

悩む人

昔ながらの堅苦しさが残っていそうだけど働き方はどうだろう

今回はこのような質問に対して、元鉄道会社で総合職として現場・オフィス勤務両方経験した筆者が解説します。

鉄道会社で働く良い点、悪い点は別の記事でも触れたのですが、もうちょっとディープな労働環境、社員層、年齢層について、大体10年前と現在とを比較した記事を書いていきます。

会社や時世によって実態は異なりますので、参考程度に楽しんでいただければと思います。

この記事で分かる内容
・10年前と比べてJRは働きやすい?就職先におすすめ?
・10年前と今で鉄道会社の労働環境はどう変わったか?
・JR本州3社の年齢や役職の構成は
・社員層ってどうなの?大卒・高卒?

目次

JR社員の年齢構成や働き方変化でおすすめ就職先になる?

JR社員の年齢構成や働き方変化でおすすめ就職先になる?

先に結論を述べると、働き方改革といった施策に加えて、JR特有の高卒成り上がり文化の影響が薄れてきたこともあり、働き方はずいぶん改善しています。

パワハラや周囲を気にした「感情労働」は減少しつつある一方で、コロナの影響を受けたことによる絶大な安定度や給与面の不安が問題。

出世してたくさんお金を稼ぎたいという方には全く向いていない業界ですが、なるべく穏やかに、無理せず仕事を続けたいという方にとってはまだおすすめできる就職先といえそうです。

以下から解説していきます。

鉄道会社(JR)の職場環境・労働環境の変化

JR 鉄道会社の職場環境・労働環境の変化

JRの労働環境については、働き方改革以前でも他業界に比べきっちり管理されていました。

組合や元国有企業の影響ですね

タイムカードやPCのログイン時刻での監視も、わざわざイベントビューアー見て入力時間と実際の業務時間との差が無いか確認するレベル。

もちろん職場や上司によって黙認され、ブラック職場化していた部署もあったようですが、当時はどの会社も同じ状況だったのではないでしょうか。

働き方改革が声高に叫ばれるようになる前(2000年代後半から2010年代前半)頃と現在の労働環境を比較します。

10年前の労働環境(オフィス業務)

10年前の労働環境(オフィス業務)

本社営業部門の若手の定時は22時
管理職は定時帰りから22時頃帰りまでバラバラ。
(高卒からの成り上がり課長は残業を好む傾向)

大体土日のどちらかに出勤。
金曜定時後、土日のどちらに何時出社するか上司から聞かれる

月45時間以上は年6回、3か月連続45時間以上は不可
45時間以上の残業月は最大の80時間を使わないと怒られる

新婚旅行以外で積極的に有給使う人を見たことがない
休日に海外旅行いったことを事後報告したら怒られた

このように見返すと、結構オンオフ問わず管理が厳しいですね。
ワークライフバランスなんてないようなものでした。

現在の労働環境(オフィス業務)

現在の労働環境(オフィス業務)

1桁~40時間/月の残業
20時消灯の部署があるとのうわさも

現場で異常事態が起こった場合のサポート除き、休日出勤はまずない

定時退社推奨日ができて、定時後は電話が不在設定となる

有給に対する理解が浸透。
要約休みたい時に休めるようになった。

数年前JR西日本の社員が過労死自殺をした事件を含め、2010年代の労働問題が次々に浮彫になりました。
働き方改革関連法ができた後、人事や役員の働きかけもあり、労働環境はずいぶんと改善されたようです。

JR社員の年齢構成・社員構成の変化

JR社員の年齢構成・社員構成の変化

高卒社員の大量採用と少数のキャリア大卒採用が旧国鉄時代の社員構成。

対して、民営化後は1994年頃まではバブル世代入社、その後2000年代前半までの氷河期世代入社。
採用数を拡大したり、絞ったりで、人員に大きなギャップが発生しています。

JR社員の年齢構成・社員構成の変化

グラフでみるとこんな感じです。
(左上:JR西日本、左下:JR東日本、右:JR東海 各社HP参照)

大体同じような分布図となっていますが、大卒の現業を採用していなかったことと氷河期世代の総合職採用を凍結していたことから40代から50代前半が極端に少ないことがわかるでしょう。

氷河期後は現業社員を中心に採用数を大幅に増やし、団塊世代の退職に備える流れに。

これを元に10年頃前の社員層と現在を比較してみます。

10年前の社員層(オフィス業務)

当時、間接部門の課長職は50過ぎの高卒バブル入社の大卒が半々くらいでした。

それより上席は国鉄~JR入社(ほとんど昭和入社)の大卒キャリアで占められていましたが、現場長(駅長・電車区長)は高卒社員が多く、高卒・現業社員にとっては魅力あるポストに間違いありません。

大卒組は30中盤頃から管理職になり、早い人だと50手前で支社長レベル(役員)という出世の速さ。

ただ、上記のグラフで分かるように、年齢構成がいびつになっている点は、10年以上前から不安視されていました。

そのため、契約社員として駅係員を大量に採用したり、券売機や改札機に遠隔機能をつけて社員減に対応した駅設備の導入をしたり、色々な策に奔走していたのを記憶しています。

また、現在まで続く大卒社員の現業採用は、こういった年齢構成の歪みを少しでも埋めようと採用範囲を拡大することを目的にはじまったそうです。

現在の社員層(オフィス業務)

高卒社員の大半が退職を迎え、JRでも平成になってから入社した大卒総合職が続々と役員に上り詰めています

早い人だと、バブル後期入社社員(平成5-6年くらい)でも、子会社の社長や役員クラスになってます
(10年前、課長クラスだった世代)

ゆとり世代以降の若い世代にとっては、気合と根性で上り詰めた「高卒上司」から頭脳明晰な「大卒上司」に変わったことで仕事がやりやすくなったと感じる人も多いのではないでしょうか。

総合職においては、50歳を過ぎたあたりのバブル世代の層が厚いので、今後数年の出世スピードは平均して遅くなります。

ですが、放っておいても人材不足になるので、今の30代後半くらいまでは割と簡単に課長クラスまでたどり着くでしょう。

それほど氷河期世代の総合職が手薄です。

今は早ければ30代中盤で管理職手前のイメージ。

年齢構成・働き方変化でJRはおすすめ就職先となる?まとめ

年齢構成・働き方変化でJRはおすすめ就職先となる?まとめ

過去からの年齢構成や働き方改革の推進により、10年程度で鉄道会社の労働環境や人員構成は大きく変化しています。

私が働いていた頃は「気合と根性で仕事しろ、その後は有無を言わさず飲みに行くぞ」といった昔ながらの文化がかなり残っていました。

現在はスマートに仕事をする人が増え、労働環境はずいぶん改善しているようです。

私の同期も脂が乗り始めてきているようですが、一時期に比べ仕事に対する不満は減っています。

多少の低収入に目をつぶり、やりがいや成果を形として残すことができれば、意外とおすすめできる就職先なのかもしれません。

就職にも転職にも、自分のやりたいことを整理したい時は、こちらの記事もおすすめです。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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