「握る」という言葉、ビジネスシーンで使われたことはありませんか?これはおじさんビジネス用語としてよく聞かれる表現の一つで、交渉や調整、合意を示す際に活用されます。
このように、ビジネス用語の中には、特定の世代や業界でしか通用しない「ビジネスおっさん用語」が存在します。これまで本ブログでもいくつかの用語を取り上げ、言葉の背景や英語表現を解説してきました。
今回紹介する「握る(にぎる)」という言葉は、仕事に慣れた中堅社員や管理職層の間で使われる独特な表現です。しかし、これを初めて聞く若い世代や海外の同僚には意味が伝わりにくいかもしれません。
この記事では、「握る」の意味や使い方に加え、英語でどう表現するか、さらには若い世代やグローバルなビジネスシーンでの活用方法について解説します。
筆者の海外営業・駐在経験を交えた具体例を通じて、「握る」の魅力と実用性をお伝えします!
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- Core30のBtoC、BtoB企業で海外営業・マーケティングに従事
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「握る」とは?ビジネスシーンでの使われ方
「握る」の基本的な意味
ビジネスシーンで使われる「握る」は、単に「手で握る」という意味ではなく、「合意を取る」「交渉をまとめる」「共通認識を持つ」といった意味で使用されます。具体的には、会議や交渉の場で「この件、A社と握っておいて」などと使われ、話をまとめる、または合意形成を図るニュアンスがあります。
交渉や調整の場面で使われる理由
「握る」は短い言葉ながら、「交渉を成功させる」「意見をまとめる」といった積極的な行動を示す表現です。特に営業やプロジェクトマネジメントの場面で重宝され、関係者の調整や合意形成を迅速に進めたいときに使われます。
例えば、価格交渉やスケジュール調整など、複数の利害関係者が関わるシーンを上司部下間で話すときに、直接的な表現ではなく「握る」というカジュアルな表現が多用されます。
信頼関係が築けていない顧客に対しては使いません
他のビジネス用語との違い
「握る」と似た表現に「合意を取る」「調整する」といった言葉がありますが、「握る」はそれらよりも口語的で親しみやすいニュアンスがあります。また、「握る」には物理的に手を握るイメージが含まれるため、関係者同士のつながりや信頼感を強調するニュアンスも含まれています。
場合によっては「正しくない手段を用いて手に入れる」といった負の印象も伴うので気を付けましょう。
「握る」を英語で表現する方法と例文
「握る」を的確に訳す英語フレーズ3選
- Come to an agreement: 合意に至る。
最も一般的な表現で、話し合いを通じてお互い納得し、一つの結論に達すること。幅広い状況で使えます
- Get alignment: 調整を取る、共通認識を持つ。
複数の意見や考えを一致させる=共通の目標や方向性を定めること。
- Seal the deal: 交渉をまとめる、契約を締結する。
交渉の最終段階で契約書に署名したり合意文書を作成したりすること。具体的な行動を伴います。
これらのフレーズは、「握る」が持つ交渉・合意のニュアンスを英語で的確に表現できます。
海外ビジネスで使える例文集
- We need to come to an agreement with the client by Friday.(金曜日までにクライアントと合意を取る必要があります。)
- Let’s get alignment on the project schedule before proceeding.(進める前にプロジェクトのスケジュールを調整しましょう。)
- We sealed the deal with our distributor last night.(昨晩、ディストリビューターとの契約をまとめました。)
英語と日本語でのニュアンスの違い
「握る」はシンプルな言葉ですが、信頼関係や協力を強調するニュアンスがあります。一方、英語の「Come to an agreement」や「Get alignment」は、より具体的な行動や結果にフォーカスしており、日本語の「握る」よりもドライな印象を与えることが多いです。
日系企業独特なウェットな印象はたしかに、come to an agreementにもないですね!
ビジネスで「握る」を効果的に使うコツ
既に説明のとおり、「握る」は日常的につかうことができる便利な用語です。
一方、カジュアルな印象も強いため、関係者との良好な関係性が築けているという前提の上で、以下のようなシーンで活用してみてください。
会議で「握る」を使った進行例
会議では、参加者間で意見をまとめる際に「握る」を使います。たとえば、「このポイントをまず握りましょう」と言うことで、議論を進めるための重要な合意点を明確にすることができます。
プレゼンテーションでの活用法
プレゼンテーションでは、「握る」を活用して、提案内容がどのように合意形成につながるかを強調することができます。「この提案を基に、顧客と握りたいポイントを整理しています」などと表現することで、明確な意図を伝えられます。
トラブルシューティングでの具体例
問題解決の場面では、関係者間の共通認識を形成する際に「握る」が役立ちます。「納期の調整案をまず握る必要があります」といった形で使うと、次の行動ステップを示すことができます。
おっさんビジネス用語「握る」が生まれた背景と面白さ
「握る」という表現の歴史と由来
「握る」という表現は、相手との物理的な「握手」から派生し、ビジネスでは「手を握るように信頼を築く」「合意を確保する」といった意味に進化したと考えられます。特にメーカーや商社など、多くの交渉を伴う業界で広く使われるようになりました。
ベテラン社員が使う言葉の意義
「握る」は、おっさん世代が培ってきた交渉術や信頼構築の経験が凝縮された表現です。この言葉には、「相手を尊重しながら合意を取る」というビジネスの基本姿勢が込められています。
若手も使える「握る」の応用法
若手社員も、「握る」を使うことで、柔らかさや親しみを持って相手に働きかけることができます。また、英語表現と組み合わせて、「まずここを握っておきたい」という形で使えば、グローバルな場面でも通用するスキルになります。
「握る」という言葉をうまく活用して、交渉力をアップさせましょう!
【まとめ】おじさんビジネス用語「握る」意味由来と英語!
ビジネス用語「握る」は、交渉や合意形成を簡潔に表現できる便利な言葉です。日本語だけでなく、英語表現も非常に便利なので、国内外のビジネスシーンで活躍できます。
意味
- 合意を取る、交渉をまとめる、共通認識を持つ
英語表現
- Come to an agreement: 合意に至る。
- Get alignment: 調整を取る、共通認識を持つ。
- Seal the deal: 交渉をまとめる、契約を締結する。
おっさんビジネス用語の一つをとっても、表現できる英語はまた違った意味合いのものもあり、驚いたかもしれませんね。
日本ならではのビジネス用語をどのように言い換えるか、微妙なニュアンスの違いはビジネス特化オンライン英会話「Bizmates(ビズメイツ)」でビジネス経験のある講師から教えてもらいました。
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