海外営業に興味あるけど、向いているか、向いてないかわからない。
どんな人が向いていて、どんな人が向いていないの?
筆者が2社で経験してきた海外営業。
海外営業の向き・不向きについて解説します。
・欧米とアジアを中心に出張で20か国訪問
・日本からは1-2か月ごと25回出張
・途上国駐在経験あり
・BtoC、BtoBの2社で海外営業経験
新卒一年目だって海外営業担当は当たり前。
海外営業だからと、特殊な能力・スキルを最初から求められるわけではありません。
英語力もあるに越したことはありませんが、英語ネイティブの新卒が国内営業、英語話せない新卒が海外営業に配属となる事例も。
能力やスキルは仕事をしながら身についていくとして、重要なのは海外営業向きの性格(素質)かどうか。
ですので、今回はスキル・能力面ではなく「海外営業に向いている性格・向いていない性格」という記事にしていきます。
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・海外営業という仕事に興味のある就活生、転職希望者
・海外営業に向いている、向いていない性格を知りたい人
海外営業の仕事内容
まずはじめに、海外営業ってどんな仕事内容?という点を少しだけ紹介。
海外営業と一口で言っても、①日本から海外法人をサポートする海外営業と②現地で海外法人の運営を行う海外営業とで大きく仕事は異なります。
海外現地採用でなければ、初めから海外で働くという仕事はレアケースですので、今回説明していく海外営業は①の日本から海外法人をサポートする仕事をイメージしてください。
日本から海外法人をサポートする海外営業は、以下のような仕事内容が一例です。
・現地法人(海外顧客)からの技術・営業問い合わせ
・出荷計画の調整
・製品の価格調整・契約業務
・販売・広告宣伝サポート
・製品開発・製品企画サポート
・物流・商流の設定
仕事内容をみて、どのように思いましたか。
思ったよりも地味そう
その通りです。
海外営業って思ったよりも地味な仕事。
この点を念頭において、次の章からの「海外営業に向いている人、向いていない人」に進んでください!
海外営業に向いている性格
メーカー2社(BtoB、BtoC)で海外営業を経験してきたわたしが、これまでの仕事で関わってきた方の性格から、海外営業向きだなあと思った性格を紹介していきます。
物怖じしない性格
日本では当たり前のビジネス会話が成立するとは限りません。
例えば、昨日まで品薄だから出荷を急いでくれと言われたのに、翌日にはやっぱりキャンセルというようなことが頻繁に発生。
製品についてもちょっと顧客から不満の声が上がっただけで、10倍に誇張してクレーム。
海外営業に向いている人は、このような出来事一つ一つに過剰反応しない傾向が強いです。
何が本当の問題・背景か、緊急度・重要度は高いのか、など淡々と物事を前に進められる強さが海外営業では求められます。
私も最初は小さなことにいちいちあたふたしていましたが慣れました。あえて飛び込んで自らを鍛えるのもアリ。
好奇心旺盛
海外営業を志望する人は好奇心旺盛だなと感じます。
英語の発音やその他の言語、異なる商習慣への興味はもちろん、仕事の進め方に対しても好奇心は活用可能。
そもそも、国内営業と海外営業の違いとして、海外営業の方が「浅く広く」の傾向が強いです。
国や地域単位の製品運営や顧客対応が求められる一方で、得られる情報量や情報の質が低い。
情報が無ければ自分で調べる、知っていそうな人に聞くといった行動ができる積極性があると、かゆい所に手が届く存在として重宝されますよ。
高い協調性
海外営業の仕事は、海外法人側と日本側(開発、設計、生産管理など)の意見をくみ取り、理解し、相手に動いてもらうことが大事。
そのため、一人で仕事を進めるという気概より、潤滑剤のように色々な人の懐(ふところ)に入って仕事ができる方が、海外営業としては向いているのかなと考えています。
昔ながらの日系企業あるあるですが、「自分が一番、自分が先に結果を出す」というスタンスでは、なかなか味方ができず、仕事が進められないんですよね。
海外法人とのやり取りなんだから相手は外国人でしょと思いきや、駐在している日本人相手の仕事も多いです。
日本人的な働き方ができて、海外法人との適度な距離感を保てる人は大抵の困難を乗り越えていきます。
海外営業に向いていない性格
海外営業に向いている性格の逆です。
と言えばおしまいなのですが、希望して海外営業を担当したにもかかわらず、業務内容と本人の素質が合わずにドナドナして/されてしまった方もそれなりに見てきました。
そんな経験も踏まえて、順番に3つ紹介していきます。
自己成長を何より優先するタイプ
ベクトルが常に自分に向いている人といったほうが良いでしょうか。
海外営業という華やかな印象につられて、華やかな自身の将来像を全面的に出しているような人が10人に1人以上はいます。
仕事で成果を出すとか、いろんな経験をして海外で戦える自分になるとか、こういう考え方は大事です。
一方、自分にベクトルが向き過ぎていると、学生のように自己研鑽の研修(英語・マーケティング)を受け続けて本来の業務をしなかったり。
興味ある業務だけは率先して取り組むのに、興味ない(自分の成長にならないと判断した)業務を放置したり。
海外営業の仕事内容で書いた通り、案外泥臭い仕事も多く、自身が考える「成長」とは違った業務が多いと、本人のパフォーマンスだけでなく、チームの士気にも悪影響をもたらすので、注意が必要。
就職面接の時も、自己実現や自己成長要求出し過ぎるとアウトです。
ネガティブ思考
海外営業の仕事って、一言で橋渡し役というにはもったいなくて、実は海外法人からも、国内の開発・生産拠点からも頼られる存在です。
そういった期待とプレッシャーの中、新入社員や中途採用の新人がどうしたらいいんだろうと悩むのは無理もありません。
ですが、徐々に仕事を任されるようになった後でも、ネガティブでいると次第に関係する部署からナメられはじめます。
このナメられるというのが非常に良くない。
ハッタリかましてでも、ポジティブに強気に返していけるようにならないといつまで経っても信頼が得られず、仕事の幅も広がりません。
心配性(=強いリスク管理)という意味なら、出荷計画や物流手配など裏方業務に適性があるかも。
受け身・流されやすい性格
上でも記載のとおり、海外営業はさまざまな部署から頼られる顧客側の要(かなめ)となる存在。
※反対に工場側の要は「設計部隊」と考えています。
製品の仕様、不具合から出荷スケジュールまで、幅広くあらゆる質問を受けて、判断してを繰り返していくことが仕事上求められます。
海外法人・現場どっちの言い分も理解できると、うなづいてばかりいると判断ができないばかりか、仕事の処理が遅れ自身の責任になってしまうこともあるでしょう。
解決が難しい問題を両者の妥協点見つけて調整する過程で、あなたの考え方や提案が活きてきます。
どうしたら両者にとってメリットがあるのか、痛み分けができるのかといった視点を持ち、相手にうまいこと利用されないよう注意しましょう。
わたしもどちらかと言えば受け身なタイプでしたが、ヒヤッとしたりミスしたりという経験を通じて、改善されてきました。
海外営業に向いてるか、向いてないか調べる方法
海外営業に向いている、向いていない性格で、3選ずつ説明をしてきました。
自分の本当の性格ってどのように知ることができるのだろう。
そんな疑問も湧いてきたのではないでしょうか。
転職希望者であれば、海外案件に強いJACリクルートメントをはじめとする転職エージェントに登録して、キャリアコンサルタントと話をしてみるのもいいでしょう。
ですが、もっと簡単に自身の性格や適職を診断できるツールがありますので、合わせて紹介しておきます。
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海外営業に向いてる性格、向いてない性格まとめ
今回は海外営業という仕事に向いている性格、向いていない性格を3つずつそれぞれ具体的な理由を記事にしました。
物怖じしない性格
好奇心旺盛
高い協調性
自己成長を何より優先するタイプ
ネガティブ思考
受け身・流されやすい性格
また、海外営業に興味ある読者のあなたが、海外営業に向いているか向いていないかをどのように確認できるか、適職診断ツールの中から、ミイダスとキャリアインデックスを紹介しました。
「海外営業」という仕事に興味のある方の参考になれば幸いです。
海外営業や海外勤務に強い転職サイト・エージェントについも以下の記事でまとめていますので、時間があれば合わせて読んでみてください。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。