海外出張に最適なスーツケースのサイズって?
何泊なら何Lがちょうど!という目安ってある?
サイズ選びに失敗すると、持ち運びが大変になりますよね。
適切なサイズでないと、無駄な出費や手間が増えるかもしれません。
今回は出張期間別のスーツケースサイズや航空会社の規定について紹介します!
- 出張日数に合った容量の目安
- 航空会社の持ち込みサイズの確認方法
- 楽に運べるスーツケースのポイント
筆者個人としては、預入荷物紛失を防ぐこと、お土産や荷物が少なめということ、上級会員持ちで機内持ち込みしやすいことから、機内持ち込みサイズ上限に近い40L程度のスーツケースがファーストチョイスです。
海外出張に適したスーツケースのサイズとは?
海外出張に最適なスーツケースのサイズは、出張期間や持ち運びの頻度に合わせて選ぶのが基本です。
スーツケースは大きすぎると扱いや移動が大変になり、小さすぎると荷物が収まらず使い勝手が悪いため、適切なサイズを選ぶことが重要です。
スーツケースを選ぶ際には、「必要な容量」「代表的なサイズの特徴」「頻度や目的別のサイズ」の3つのポイントを押さえると失敗しないか可能性が高まります!
これらのポイントをしっかり理解することで、使いやすく航空会社の規定にも適合するスーツケースを選べます。では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
必要な容量の目安
スーツケースの容量は、「リットル(L)」という単位で表されます。この容量は、荷物の量や出張日数に応じて適切なものを選ぶ必要があります。
一般的に、1〜3日間の短期出張なら30L程度、4〜7日間なら50〜70L、それ以上の長期出張なら80L以上が目安とされています。ただし、衣類や機材など持ち物の種類によっても変わるため、自分の出張スタイルを考慮しましょう。
例えば、軽装で出張を済ませるビジネスパーソンであれば、必要な容量は少なく済みますが、プレゼン用の機材や資料、顧客訪問時の贈答品を多く持ち運ぶ場合は、大き目のスーツケースを選んだ方が無難です。
代表的なサイズと特徴
スーツケースのサイズは、小型(〜40L)、中型(40〜70L)、大型(70L〜)の3つに分かれます。それぞれの特徴を把握しておくと選びやすくなります。
- 小型(〜40L):1〜3日間の短期出張向け。コンパクトで機内持ち込みも可能。
- 中型(40〜70L):4〜7日間の出張向け。容量と携帯性のバランスが良い。
- 大型(70L〜):1週間以上の長期出張や海外駐在向け。衣類や機材が多い場合に最適。
例えば、小型のスーツケースは空港や駅での移動が楽ですが、荷物が多い場合は収納に苦労します。一方、大型スーツケースは容量が大きい反面、重量が増すため移動が負担になります。
頻度・目的別のサイズの選び方
海外出張の頻度や目的によっても、最適なスーツケースのサイズは異なります。頻繁に出張する方や長期出張が多い方は、それぞれの特徴を考慮しましょう。
- 頻繁な短期出張:軽量で機内持ち込み可能な小型サイズ。
- 中期的な出張:機材や衣類を多めに収納できる中型サイズ。
- 長期出張や展示会参加:大型サイズで荷物がしっかり収まるもの。
たとえば、1週間以上の出張が年に数回ある方には、大型のスーツケースが便利です。ただし、短期出張用の小型スーツケースを別途用意することで、目的に応じて使い分けることも可能です。
まずは自分の出張スタイルを確認してから選びましょう!
出張日数別のスーツケース容量の目安
出張日数に応じたスーツケース容量を把握することで、荷物が無駄に多すぎたり、逆に足りなくなったりする心配を防げます。出張期間別に適切なサイズを選ぶことで、移動や滞在中のストレスも軽減できますよ。
ここでは、1〜3日間、4〜7日間、1週間以上の3つのケースに分け、それぞれに適した容量の目安を紹介します。
自分の出張スタイルに合ったサイズを見つけて、快適な出張を実現しましょう。それでは具体的に解説していきます!
1〜3日間の出張に適した容量
短期間の出張には、30〜40リットル程度のスーツケースが最適です。持ち運びが楽で、機内持ち込みも可能なサイズが多いので、移動の多いビジネスパーソンにとても便利です。
例えば、衣類は2〜3日分をパッキングし、ノートパソコンや書類も収納できます。小型スーツケースは軽量かつコンパクトなので、タクシーや公共交通機関での移動もスムーズです。
日本国内出張の場合、コインロッカーにしまうことも可能。
急な出張や短期間の滞在が多い方には、このサイズが特におすすめです。
ざっくりと1日あたり10Lと考えても良いでしょう。
1~3日の出張におすすめなスーツケース
4〜7日間の出張におすすめのサイズ
一週間まるまる出張になる場合、50〜70リットルの容量が目安です。このサイズは、衣類や靴、化粧品などを余裕を持って収納できるため、4〜7日間の出張にぴったりです。
例えば、シャツやスーツなどの衣類を複数セット持ち運びつつ、旅行用の小物や折りたたみ傘も無理なく収納できます。また、このサイズのスーツケースは、多くの航空会社で受託手荷物として扱われる範囲内です。
海外出張からの帰国時に会社や家族へのプレゼントを多く買いたい人にとっても、おすすめできるサイズでしょう。
余裕を持って荷物をまとめたい方にとっては、使い勝手の良いサイズ感です。
1週間程度の出張におすすめなスーツケース
1週間以上の長期出張に適した容量
長期間の出張には、70リットル以上の大型スーツケースがおすすめです。このサイズなら、衣類や生活用品、仕事道具をまとめて収納可能で、荷物を整理する手間が軽減されます。
例えば、スーツやジャケット、複数の靴、さらにはプレゼン用の資料やノートパソコンまで収納できます。一度の移動で荷物をしっかりまとめられるので、滞在先での準備もスムーズです。
オンオフの荷物が必要な1週間以上の海外出張や展示会参加など、荷物が多くなるケースでは、このサイズが頼りになります。
期間に応じた容量を選ぶだけで、出張がもっと楽になりますよ!
1週間以上の出張や長期滞在におすすめなスーツケース
航空会社の規定に合ったスーツケースを選ぶコツ
海外出張では、航空会社の手荷物規定を守ることが重要です。規定を無視すると、超過料金が発生したり、荷物が搭載できないリスクがあるため注意が必要です。
ここでは、機内持ち込み可能なサイズや規定を確認する方法、さらに超過料金を避けるためのポイントを解説します。
これらを押さえれば、航空会社の規定をスムーズにクリアし、余計な出費を防ぐことができます。それでは順に見ていきましょう。
機内持ち込み可能なサイズ
機内持ち込みが可能なスーツケースは、小型サイズが基本です。一般的に、3辺の合計が115cm以内(縦55cm×横40cm×奥行き25cm以下)であれば、多くの航空会社で持ち込みが許可されます。
国内航空会社の機内持ち込み規定サイズ
航空会社 | サイズ (縦×横×奥行) | 3辺の合計 | 重量制限 |
---|---|---|---|
JAL/ANA (100席以上) | 55×40×25cm | 115cm以内 | 10kg以内 |
JAL/ANA (100席未満) | 45×35×20cm | 100cm以内 | 10kg以内 |
スカイマーク | 55×40×25cm | 115cm以内 | 10kg以内 |
ジェットスター | 56×36×23cm | 115cm以内 | 7kg以内 |
ピーチ | 50×40×25cm | 115cm以内 | 7kg以内 |
エアドゥ | 55×40×25cm | 115cm以内 | 10kg以内 |
ソラシドエア | 55×40×25cm | 115cm以内 | 10kg以内 |
海外航空会社の機内持ち込み規定サイズ
航空会社 | サイズ (縦×横×奥行) | 3辺の合計 | 重量制限 |
---|---|---|---|
キャセイパシフィック航空 | 56×36×23cm | 115cm以内 | 7kg以内 |
シンガポール航空 | 指定なし | 115cm以内 | 7kg以内 |
春秋航空 | 56×36×23cm | 115cm以内 | 7kg以内 |
エアフランス | 55×35×25cm | 115cm以内 | 12kg以内 |
ルフトハンザドイツ航空 | 55×40×23cm | 118cm以内 | 8kg以内 |
ブリティッシュ・エアウェイズ | 56×45×25cm | 126cm以内 | 23kg以内 |
カンタス航空 | 56×36×23cm | 115cm以内 | 7kg以内 |
例えば、短期出張用の30〜40リットルのスーツケースは、この基準を満たしていることが多いです。ただし、航空会社や搭乗クラスによって細かい規定が異なる場合があるため、事前の確認がおすすめ。
例えば、筆者が好きなAerのスーツケースは高さ55cm、幅35cm、奥行23cmの3辺113cmですが、41Lを確保しています。
荷物を預けずに身軽に移動したい方は、機内持ち込み可能なスーツケースを選ぶのがおすすめです。
航空会社のサイズ規定の確認方法
上記に一部記載したとおり、航空会社ごとに手荷物のサイズや重量規定は異なります。そのため、出発前に公式サイトや予約確認メールで規定を確認しておきましょう。
- 公式サイトの「手荷物規定」ページをチェック
- 航空券予約時の案内を確認
- サポートセンターに直接問い合わせ
特に、LCC(格安航空会社)の場合、経験上持ち込みサイズが厳しい傾向があり、少しでもサイズや重量がオーバーしていると手荷物扱いを許可してくれない可能性が高いです。一方、大手航空会社ではやや余裕を持たせた規定が多め。このような違いを把握しておけば、余計な手間を減らせます!
超過料金を避けるためのポイント
超過料金を避けるためには、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
- 事前に航空会社のサイズ・重量規定を確認する
- 荷物を最小限に抑える工夫をする
例えば、自宅で事前に荷物の重量を測定しておくことで、空港でのトラブルを回避できます。荷物が多くなる場合は、極力軽量なスーツケースを選ぶことも効果的です。
特に上級会員などステータスを持っていない人の場合、身の回りの手荷物(ショッピングバッグやハンドバッグ)ともう一つの荷物を足した合計が10kg以下となるよう制限されていることもあります。
荷物が多いとわかっている場合は、最初から預入荷物前提でのサイズを検討しても良いかもしれません。
規定を守れば、無駄な出費を抑えられて安心ですね!
↓スーツケース選びと同じくらいの重要!ジッパー閉めるだけで洋服がコンパクトに収納可!
海外出張で持ち運びが楽なスーツケース選びのポイント
スーツケースはサイズだけでなく、持ち運びのしやすさも重要なポイントです。特に海外出張では、空港や駅、ホテル間の移動が多く、スムーズに運べるスーツケースが求められます。
ここでは、軽量で耐久性のある素材、360度回転キャスター、持ち手の高さと使いやすさという3つの観点から、快適なスーツケース選びのポイントを解説します。
これらのポイントを踏まえて選べば、移動が楽になり、出張がより快適になります。それでは1つずつ見ていきましょう。
軽量で耐久性がある素材
スーツケースの素材は、軽量で丈夫なものを選ぶことがポイントです。代表的な素材には、「ポリカーボネート」「ABS樹脂」「アルミ」があります。
- ポリカーボネート:軽量でありながら高い耐久性を持つ。高価。
- ABS樹脂:軽量で手頃な価格だが、耐久性はやや劣る。
- アルミ:耐久性が非常に高いが重量がネック。
頻繁に出張する方で予算に余裕がある方にとっては、軽量で割れにくいポリカーボネート製がおすすめです。見栄えや堅牢度を重視する方は、資料や機材などをしっかり守れるアルミ製も選択肢に入ります。価格重視の方やそこまで頻繁に海外出張が無い方はABS樹脂で費用を抑えるのもあり。
とにかく海外でのスーツケースの扱われ方は適当なので、初期投資かけて耐久性高いものがおすすめ
海外出張の多いビジネスパーソンに人気スーツケースブランドの主要素材を一覧にしてみました。
ブランド | 主な素材 |
---|---|
Tumi | リサイクルポリカーボネート・バリスティックナイロン |
Rimowa | ポリカーボネートに加え、アルミ合金のケースも人気 |
Proteca (エース) | ポリカーボネート、ABS樹脂、ソフトタイプなど多種 |
Samsonite | アルミニウム・ソフトタイプ他、同社独自の「カーヴ」も定評あり |
Aer (エアー) | ポリカーボネート |
360度回転キャスター
スーツケースのキャスターには、4輪の360度回転キャスターがついているものを選びましょう。どの方向にもスムーズに動かせるため、狭い通路や混雑した場所でも扱いやすくなります。
エスカレーターや駅の改札を通る際に、スーツケースを斜めに引いたり、片方のホイールしか使えないなんてとても不便に感じませんか?
360°回転キャスターであれば、軽い力で押したり引いたりできるため、体への負担も軽減されます。
耐久性の高いキャスターを採用している製品を選ぶことで、長く快適に使用することができます。
筆者は10年以上前にRimowaに買い替えし、長く利用しています。それまで使っていた安物のスーツケースと比べると、キャスターの滑らかさは驚くほどスムーズです!
↓Aerのキャリーケースはスムーズで静かな走行だけでなく、電車やバスで便利なブレーキシステム付!
片側しかホイールないタイプ、めっちゃ使いづらかったです。
持ち手の高さと使いやすさ
持ち手(ハンドル)の高さや使いやすさも重要なチェックポイントです。ハンドルは、自分の身長や持ち運び方に合わせて調整できるものを選びましょう。
- 高さが3段階以上で調整可能なもの
- 手にフィットするグリップ付きのハンドル
- 安定感があるフレーム構造
たとえば、駅の階段や石畳の道を移動する際、持ち手がしっかりと安定していれば移動が楽になります。また、握りやすいグリップがついていると、長時間持ち運んでも疲れにくいです。
移動中は思った以上にスーツケースの持ち運び方を変えることが多いと筆者自身感じます。
例えば、体の横で持つ場合はハンドルは低め、斜め後ろにスーツケースを置いて引っ張る場合はハンドル長めといったような使い方が多いですね。
これらのポイントを押さえたスーツケースなら、どこへでも楽に移動できますね!
拡張機能
スーツケースによっては、ジッパーを開放することでスーツケースの奥行が増加し容量を拡大する拡張機能が付いています。
- 容量拡大
- 整理整頓が容易
- 幅広い出張・旅行用途に対応
出張先で荷物を配り終わってスーツケースがスカスカになる時、逆にお土産で荷物がパンパンになるとき、数センチ厚みを調節するだけで容量が変わるスーツケースは大きなメリットです。
荷物を柔軟に整理できるため、必要なアイテムをすぐ取り出す利便性があります。
このような拡張機能のあるスーツケースを一つ持っておけば、短期~中期の出張に対応でき、おうちの物置スペースを節約できることになりますね。
もし拡張機能のあるスーツケースを考えているのであれば、「パーツが増える」つまり「破損可能性が若干高まる」ことに留意する必要があります。
Samsoniteなど信頼のおけるスーツケースブランドの購入を強くおすすめします。
例えば、Samsoniteでは通常時69Lから拡張時83Lまでサイズ変更可能な、マイトン・スピナー69 エキスパンダブルがおすすめです。
防水性
ポリカーボネートは水滴をはじくが、ABS樹脂の防水性は限定的、など素材によって多少の防水性は変わるものの、重要なポイントは素材単体ではなく、ファスナーや加工技術による防水性の向上です。
完全防水は難しいため、高機能な防水仕様を選ぶことが推奨されます。
内部ポケットと仕切り
メイン収納部が単なる空洞になっているものではなく、内部ポケットや仕切りを持っているスーツケースも移動や出張先での活動が楽になる要素の一つです。
Tumiのスーツケースはこのようにビジネス用途にも適した整理ができるような内部構造となっています。
注意点としては、内部ポケットや仕切りが多いことで、収納スペースが減少すること、パーツの追加による重量増や価格増への要因となることです。
筆者が使うスーツケースは仕切りも最小限のミニマムなものなので、少し憧れます!
【まとめ】海外出張のスーツケースサイズ選び方
海外出張のスーツケース選びは、快適や身軽さを左右する重要なステップです。
サイズや容量を正しく選ぶことはもちろん、航空会社の規定に合ったものや持ち運びが楽なデザインを選ぶことで、移動や準備の手間を大幅に減らすことができます。
短期出張ならコンパクトで機内持ち込みが可能な30〜40リットル、中期出張なら荷物が余裕を持って入る50〜70リットル、長期出張には70リットル以上の大型スーツケースが選択肢となるでしょう。さらに、軽量で耐久性が高い素材や360度回転キャスター、調整可能なハンドルなど、移動中の快適さをサポートしてくれる機能にも注目してみると後悔しません。
来る海外出張の前に、どんなスーツケースを持っておくべきか見直してみませんか?
もし、どのスーツケースを選ぶべきか迷ったら、ぜひおすすめブランドやモデルもチェックしてみてください。荷物の整理や移動を効率化し、出張をもっと楽しく、快適にしてくれるはずです。
最悪迷ったら出張同行者に聞いてみるのもおすすめです。自分だけ大きな預入荷物、同行者が機内持ち込みサイズだったら足手まといになりかねません!