英語話せないのに海外営業になった。。
海外営業目指しているけど、英語力やTOEICの点数はどれだけ必要?
今回はそんな悩みに回答し、英語力アップの方法まで解説していきます。
・欧米とアジアを中心に出張で20か国訪問
・日本からは1-2か月ごと25回出張
・途上国駐在経験あり
・BtoC、BtoBの2社で海外営業経験
・TOEIC 960点
結論、全員が初めから話せるわけではありませんし、TOEICの点数も300点台からスタートする人もいるので、必要以上に恐れる必要はありません。
ただし日々英語力を磨く努力は怠らないようにしましょう。
ということで、今回は以下の流れでいきます。
・海外営業に必要な英語力やTOEICの目安
・BtoB、BtoC海外営業での英語使用頻度
・おすすめの英語学習方法
- TOEICの目標点は「600点、700点、860点」の3つ
- 経験上、BtoBでは英語の日常使いが多く、BtoCでは大きな会議での英語発表が多い
- 英語勉強は仕事中の機会も活かしながら、スマホアプリやオンライン英会話スクール!
- 筆者のおすすめもぜひ参考にしてみてください
海外営業に必要な英語力・TOEIC点数
長年日本企業において、英語力を判断する神様ツールとされているTOEIC。
個人的にはTOEICだけで英語力を判断するのはどうかなと思っていますが、採用や昇進の指標になるため、具体的に3つの点数を目安として記載しておきます。
TOEICで目標とすべき点数①600点
600点は海外勤務(1年間の海外研修含め)の渡航前研修において、補講に引っかからない目安です(実際そうでした)。
選抜時点ではTOEICの点数より、これまでの仕事っぷりや海外向きかどうかの素質が重要。
それでも赴任前研修で600点ないと、ついていくのがキツイかと思います。
赴任前300点台だった同僚は、お店のセキュリティから言われた「Good afternoon, sir.」が聞き取れず、喧嘩を売られていると勘違いしていたよ。
TOEICで目標とすべき点数②700点
海外営業として募集する職種に求められるTOEICの平均が700点。
TOEICの点数が全てではありませんが、これ以上の点数を保有していれば「英語中級」「英語ビジネスレベル」といった募集案件にも積極的に挑戦していける、一つの足切り点数です。
TOEICで目標とすべき点数③860点
大手メーカーで管理職となる際に、TOEICの点数で査定がつけられます。
700-750点が問題とならないラインと言われていますが、860点以上の点数を取っておくと、英語の査定が特A評価になることも。
ノンネイティブとしてどんな状況でも適切なコミュニケーションができ素地がある点数とのこと。
したがって、海外駐在経験者はここを目指して、ステップアップしていくのがおすすめです。
メーカー海外営業の世代別キャリアプラン、身につけたいスキルとは?の記事でも紹介しましたが、英語ができるのに国内営業配属、英語が全然できなくても海外営業配属となるため、英語力は必須ではありません。
配属については、本人の希望と入社後人事が判断する素質に左右されることが多く、英語力はおまけという位置づけ。
英語が話せないと海外営業は無理?
英語が話せるに越したことはありませんが、必須ではありません。
英語に限らず、そもそも業界用語や専門用語に慣れる時間も必要ですので、専門用語と並行して徐々に英語を使うことに慣れていけば問題ないです。
物流や生産管理との調整といったバックオフィス的な仕事であれば、英語を聞く・話す機会はもっと少ないケースも。
私自身、海外営業の仕事に転職直後、周りの人がみんな業界用語を駆使した英語を使いこなしており、驚いた記憶があります。
BtoBとBtoCそれぞれを経験したわたしの実体験として、英語の使用頻度は以下のイメージ。
働く会社にもよりますが、BtoBの方が日々英語を使う、BtoCの方は英語使用頻度は低めだが一発がでかい、です。
BtoB海外営業の場合
BtoBの場合、海外法人の窓口は現地スタッフが多く、日々のちょっとしたやりとりも英語を使う可能性大。
スキル | 頻度 | 手段 | 使うシーン・内容の例 |
---|---|---|---|
ライティング | 毎日 | メール、チャット | 海外法人への説明資料作り、日々の照会 |
リーディング | 毎日 | メール、チャット | 顧客の決算・投資家資料、調査レポート、契約書、日々の照会 |
リスニング | 週3以上 | (Web)会議、出張来客、打ち合わせ | 納期・価格調整、新規開発、VIP顧客対応 |
スピーキング | 週3以上 | (Web)会議、出張来客、打ち合わせ | 出荷・価格調整、新規開発、VIP顧客対応 |
BtoC海外営業の場合
BtoCでは海外法人窓口が日本人駐在員であることが多く、仕事のほとんどが日本語で完結する場合も。
BtoBに比べ、BtoCは海外法人の要職を日本人で固める傾向が強いと感じます。
年に数回ある製品開発会議ではしっかり英語を使いますが、リスニング・スピーキングをはじめ使用頻度は以外にも低め。
スキル | 頻度 | 手段 | 使うシーン・内容の例 |
---|---|---|---|
ライティング | 毎日 | メール、チャット | 海外法人への説明資料作り、日々の照会 |
リーディング | 毎日 | メール、チャット | 日々の照会 |
リスニング | 週1以下~年数回 | (Web)会議、出張来客 | 納期・価格調整、新規開発、市場調査 |
スピーキング | 週1以下 | (Web)会議、出張来客 | 納期・価格調整、新規開発、市場調査 |
BtoB時代にTOEIC点数は一気に伸び、960点に到達!
メーカー勤務で英語力を向上させる方法
英語が話せないと仕事にならないわけでもないですし、臆することもありません。
年2回程度はTOEICで英語力の向上を目に見える形で残していきながら、リーディング・ライティング・リスニング能力を日々磨いていきましょう。
社内で年に2-3回TOEICを開催している場合、スピーキングテストも合わせて受験できる場合もあり、通常より安く受けられるため特におすすめ。
最後に英語力向上に向けて、メーカー海外営業で働く私自身も取り入れていた行動を紹介していきます。
仕事中の英語機会を最大限活用
プレゼン、Webミーティング、出張や来訪時のアテンドなど、その気になれば英語をアウトプットする機会は、イヤというほどあります。
苦手だからと遠慮せずに、積極的にヒトや英語と関わっていき、成功と失敗を繰り返しながら成長しちゃいましょう。
苦手でも積極的に頑張っている姿は上司にも見えていますし、将来の海外駐在候補に近づくチャンスです。
社内の通信教育や定時後講座
ある程度の強制力がないと自己研鑽は手を抜いてしまうもの。
会社の中で英語や中国語の講座を設けている場合があるので、若手で時間があるうちこそやっておきましょう。
間違いなく安く受講できるし、上司にアピールするいい機会にもなります。
スマホで英語を学ぶ
スマホで大抵の事ができてしまう現在。
英語の勉強でもスマホを利用しない手はありません。
私のおすすめは以下の3つ。
Podcastを活用
PodcastでNHK WORLDやBBCニュースを習慣にすると、少しずつ英語を聴くことに抵抗がなくなります。
TOEICのリスニングならば、これだけでも効果あり。
英単語学習アプリ
英単語学習アプリはスマホを持ち出した10年以上前からあれこれ試していますが、おすすめはmikanです。
本人のレベルに応じた単語が出題され、じっくりとレベルを上げていくことができます。
日常でよく使うフレーズや流行りのフレーズの問題もあり、内容充実。当然無料です。
TOEIC点数アップやビジネス英語特化のアプリ
CMでもお馴染み、スタサプ「スタディサプリEnglish」ではビジネス英語コースがされています。
TOEIC対策をやりこみたい方には、おなじくスタディサプリ ENGLISHのTOEICテスト対策がおすすめ。
ビジネスユースとして使いこみたい方は前者を、TOEICの点数底上げに活用したい方は後者が便利。
実際に使っていますが、文法の見直しから実践的なビジネスシーンに基づいたストーリーまで、3分程度の隙間時間で学ぶことが可能です。
7日間無料で使い放題なので、使ってからの継続判断でOK。
オンライン英会話スクール
日々の業務に追われるサラリーマン。
駅前留学で1:1の英会話スクールに通うことができれば最高ですが、そんな余裕もないことでしょう。
オンライン英会話スクールであれば、自分の都合に合わせて30分程度の時間から英語を話す・聞くという最も効果のある学習が可能です。
月額5,000円程度からと金銭的負担も少なく、時間の融通が利きやすいのが最大のメリット。
ポイントは最初から1社に絞らず、複数社の無料カウンセリング・無料体験を活用すること。
以下の記事から、目的に合ったスクールに絞った上で無料体験を活用してみてはいかがでしょうか。
特に、ネイティブキャンプ(1週間)、Kiminiオンライン英会話(たまに30日無料!)ではしっかりと無料体験ができるので、英語力上げたいと思っている人は早めにどうぞ。
海外営業に必要な英語力・TOEIC点数まとめ
今回は海外営業に必要な英語力を、実体験を元に記事にしました。
英語が話せなくても海外営業の仕事はなんとかなりますが、リーディング・ライティングを中心に日々努力は必要。
TOEICの点数を目安に勉強をする場合は以下3つの到達目標。
- TOEIC 600点:海外赴任や海外研修で求められる点数。海外営業として最低600点は狙える状態にしておきたい。
- TOEIC 700点:海外営業の転職案件で求められる平均スコア。海外営業は700点の壁を越えていこう。
- TOEIC 860点:入社、転職で有利なだけでなく、管理職登用時、英語の最高査定の目安。
また、TOEICの点数アップを目標の軸に、どのように英語力アップができるかをいくつか紹介しました。
- 仕事中の英語機会を最大限活用
- 社内の通信教育や定時後講座
- スマホアプリの活用
- 英単語学習アプリ、TOEICやビジネス英語特化アプリ
- オンライン英会話スクール
海外営業への転職におすすめの資格についてもまとめています。
合わせて是非ご参照ください。
それでは本日も良い一日を。