海外で働くことに興味があるけど、きつい?
海外駐在のデメリットって?
特に文系新入社員や中途採用者にとって、いつか海外で働くことは憧れ・目標の一つ。
それでも海外で働くことは決してキラキラした楽しいことばかりではありません。
今回はメーカー勤務で途上国の海外法人に海外駐在をした筆者が「メーカー海外駐在・海外勤務のデメリット」を打線組んだシリーズで9選紹介します。※記事の内容は筆者の経験を元にした個人の意見です。
筆者の場合、途上国なので偏った意見となることをご承知おきください。
日本人の多い東南アジアの大都市や欧米諸国であれば、状況が異なる場合があります。
・海外留学経験あり、TOEIC960点
・BtoB・BtoCメーカー海外営業・マーケティング
・海外駐在経験あり (途上国に約3年駐在)
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海外勤務・海外駐在はキツい?楽しいイメージ?
打線組んだシリーズを始める前に、アイスブレーキング。
冒頭話をしたように、海外勤務に興味がある皆さん、こんな想像をしていませんか?
海外駐在に対するイメージ
このようなカフェでスタッフと談笑するシーン。
定時退社からの仲間と乾杯
メリットもたくさんあります。
時間があれば、メーカー海外駐在・海外勤務のメリット9選【打線組んだシリーズで紹介】 も読んでみてください。
海外駐在の実態
絶対とは言いきれませんが、そんなキラキラしたような毎日ではありません。
※先に言っておきます。
例えば、ローカルスタッフが会社に来ない。
緊急案件気にせず定時帰りで仕事が鬼のようにたまる日々。
出張で使う飛行機が32席くらいしかない缶詰プロペラ機。
海外駐在は良いイメージばかり持たれがちですが、この記事ではそんな海外駐在・海外勤務のキツイ点、デメリットを記載していきます。
海外勤務きつい?メーカー海外駐在のデメリット9選
- (中) 生活習慣や食習慣への適応困難
- (二) 移動に自由が利かない可能性あり
- (一) 日々OKYを感じる仕事
- (補) 病気にかかった時の不安
- (遊) 単身赴任などで家族いないと寂しい
- (三) 閉鎖的(村社会)な人間関係
- (右) 来客対応多すぎ
- (左) 趣味や習慣無いと老ける
- (投) 婚期・人生設計が立てづらい
それではさっそく、打順1番から紹介していきます!
(中) 生活習慣や食習慣への適応困難
食べ物にほぼ好き嫌いなく、途上国の多様なスパイスを接種してもなかなか腹痛にならないのが自慢の筆者。
ならともかく、グルメな方・ダイエット中の方・どうしても食べられないものがある方、など多くの方は食へのこだわりがありますよね。
もちろん住む場所、文化、周囲の人の性格などの影響も駐在中は受けますが、一番影響大きいのは食事だと考えています。
生活習慣・食習慣で苦労する方の一例はこんな方。当てはまる場合、ちょっと注意です。
・朝ごはんは生卵、納豆必須→手に入らない場合あり
・毎日風呂に入りたい→風呂がない
・シャワーの時間が長い→ギザが5分しか持たず温水が途中で切れる
・家の周りを散歩、ランニングしたい→野犬や運転の荒い車だらけ
・公園に子供を連れていきたい→公園など無い
先進国の場合でも、炭水化物や脂質の多い食事やアルコールによって、体形が変わって帰国する人も少なくありません。
怪物と呼ばれた元サッカー選手「平山相太」もオランダでプレーしている際、現地の食生活に馴染めず、マクドナルドに通い詰めて自律ができなくなったくらいなので、合う合わないはどうしてもでます。
(二) 移動に自由が利かない可能性あり
アメリカやヨーロッパの駐在であれば、会社貸与の自動車で休日は好きなように旅行に出かけたり、買い物に行くことができるでしょう。
一方で、運転の荒い国、交通網の整っていないアジアや中南米では、基本的に自分自身で車を運転することができません。
多くの会社ではドライバーと駐在者用の車が用意され、ドライバーの休日を調整しながら、必要な時に利用(+チップ)する形となります。
ドライバーにも当たり外れがあり、良く遅刻したり、チップをゴリゴリにねだってきたりするドライバーにあたると日々ストレスを感じます。
土日のちょっとした買い物や娯楽にもドライバーとスケジュールを合わせる必要があり、はじめは不便に感じるでしょう。
(一) 日々OKYを感じる仕事
OKYって何と思った方。
海外駐在をすると一度は聞く単語なので覚えておきましょう。
「O(おまえが)K(ここへ来て)Y(やってみろ)」の略です。
海外の現地法人で働いていると、日本側から「社長にアポとっといて」「これ顧客と調整お願い」といったように、現地側からするとちょっとやそっとじゃいかないことを、さも簡単な雑務のように依頼されまくります。
OKO「O(おまえも)K(ここに)O(おったやろ)」も良く使われますね。
海外駐在関係なく使えそうですけど。
<< 海外営業「やりがい」感じること5選・「ツラい」「大変」なこと5選 を読む
日本の海外営業も大変なのです。
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(補) 病気にかかった時の不安
これは先進国でも途上国でも同じ不安ですが、「体調がおかしい、病気かもしれない」という状況に陥った時、日本のように気軽に病院に行けない理由があります。
・日本のような町医者が少なく、信用度の観点から大規模病院に行く必要あり
・保険証は会社から支給されるが、事後手続きが面倒
・歯医者など自己負担で5万円くらいかかることも(先進国でも)
さらに、単純に医療レベルも日本より低い場合あり、お子さんが亡くなられたという話を聞いたことも。
家族帯同の海外駐在で怖いのはこういう心配ですね。
筆者が住んでいた国では、「デング熱」とか「チクングニア熱」とか、聞いたことのない病気が雨季に蔓延するため、虫よけスプレー全力でした。
(遊) 単身赴任などで家族いないと寂しい
コロナ以降、会社が単身赴任の駐在を推奨するケースが増えたとニュースで聞いたことがありますが、筆者は家族帯同をおすすめします。
理由は、単純に寂しいから。
筆者自身が父親に1年に1-2回しか会えなかった寂しさも覚えていますし、筆者が駐在中最初半年ほど家族と住めなかった寂しさも覚えています。
やはり家族が第一。
駐在先にもよりますが、家族にとっても良い経験かつ家族の絆を強めるチャンスと筆者は思っています。
自分自身の生活や行動を律する意味でも、なるべく単身期間は短くすることをおすすめ。
(三) 閉鎖的(村社会)な人間関係
海外なんだから日本のようなウェットな関係はないよね、と期待すると面食らうかもしれません。
しかし要職に日本人が付きがちな海外法人や工場では、日本人同士の派閥やローカルスタッフの派閥が想像以上にひどい場合も。
数少ない日本人同士の付き合いはしばしば休日(ゴルフ)にまで影響が出ることがあります。
鋼の意志を持ってわが道を行くか、波風立てず休日ゴルフに付き合うか、あなた次第です。
筆者のおすすめは休日ひたすら旅行行くことです。
(右) 来客対応多すぎ
基本的には日本ほど充実した人員が用意されておらず、ローカルスタッフは緊急時でも定時帰りが普通、なんてこともあり得るので、日頃から忙しい海外駐在員。
それに加えて、日本や他支店からの「お偉いさん対応」が結構キツイんです。
日本から重役が来るときなどは、ローカルスタッフが対応する余地はなく、駐在者が必死になって事前準備、当日アテンド、会食対応、休日ゴルフまでやることもあります。
来客が重なると、海外駐在しているのかわからないほど内向きな仕事に忙殺され、かなり精神にきます。
日本ブラジル中央協会から、日本からの来客を海外でうまくアテンドする方法 がでているので、来客対応がどんなものか知りたい人は参考にしてみてください。
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(左) 趣味や習慣無いと老ける
海外駐在中は仕事に忙殺され、休日はゆっくり休むことしか考えられないかもしれません。
こういう過ごし方をしているとあっという間に堕落した生活が始まり、帰国。
出向~帰任まではおおよそ3~5年の期間ですが、堕落した生活を送っていると、人が変わったような見た目になって帰ってくることがあります。
そのため、少なくとも休日はアクティブに過ごせるような趣味や習慣が大事。
海外駐在が決まっているあなたは、今の内に駐在中にしたいことを整理しておきましょう。
海外駐在中の地域別よくある趣味・習慣は以下の通り。
【アジア】ゴルフ、旅行、夜遊び、ジム
【アメリカ・豪州】ゴルフ、旅行、BBQ
【欧州】旅行、スポーツ観戦
【アフリカ】Youtube、写真
(投) 婚期・人生設計が立てづらい
初めて海外駐在する年齢は、メーカーの場合30前後が一般的。
既に結婚をしていた筆者の影響はありませんでしたが、多くの駐在員に対しては結構な足かせとなっているようです。
海外駐在を命じられる若手にとっては、結婚を選択するか、別れを選ぶかといった悩みが。
海外駐在で30代前半の婚期を逃した社員は、帰国後マッチングアプリで婚活を始める焦りが。
それだけではなく、子どもを持つ親世代は学校どうしよう、単身・帯同どうしようといった悩みが付いて回ります。
さらに一度海外駐在をすると、1つの土地で定年まで穏やかに過ごすという選択肢がなくなり、図らずしも変化の多い人生を過ごす羽目になります。
海外勤務きつい?メーカー海外駐在に向いている?
海外勤務がきついのは確かですが、筆者はそれ以上に自身の成長につながる経験や強みを磨けたことから、やってみてよかったと考えています。
一方で、合わない人には合わず、志半ばで帰ってくることもあるのが、海外勤務。
自分自身に適性があるか、確認してみるのも一つの手です。
海外勤務きつい?メーカー海外駐在のデメリット9選まとめ
今回は、筆者や筆者の周りの海外駐在者の経験を元に、「メーカー海外勤務のデメリット9選」を打線組んだシリーズで紹介しました。
一般的なキャリアは国内での海外営業職を経験した後に、海外駐在に抜擢されることが一般的です。
海外営業の仕事をしている中で自分自身が向いているかどうか、学ぶこともできるので、普段の業務から適性を見抜いてみてください。
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今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。