「ツーカー」という言葉、ビジネスの現場で耳にしたことはありませんか?このおっさんビジネス用語は、一言で言うと「以心伝心」「言葉を交わさなくても意思疎通ができる関係」を表す言葉です。
このように、ビジネス用語の中には、特定の世代や業界でしか通用しない「ビジネスおっさん用語」が存在します。これまで本ブログでもいくつかの用語を取り上げ、言葉の背景や英語表現を解説してきました。
今回紹介する「ツーカー」という言葉は、仕事に慣れた中堅社員や管理職層の間で使われる独特な表現です。しかし、これを初めて聞く若い世代や海外の同僚には意味が伝わりにくいかもしれません。
この記事では、「ツーカー」の意味や使い方に加え、英語でどう表現するか、さらには若い世代やグローバルなビジネスシーンでの活用方法について解説します。
筆者の海外営業・駐在経験を交えた具体例を通じて、「ツーカー」の魅力と実用性をお伝えします!
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「ツーカー」とは?ビジネス用語の意味と背景
「ツーカー」の本来の意味と由来
「ツーカー」という言葉は、もともと昭和時代に流行した表現で、「通話(ツー)+会話(カー)」から派生したと言われています。言葉を交わさなくても自然に意思疎通ができる状態を指し、親密な関係や相互理解が深い間柄を表現する際に使われます。
この言葉は、ビジネスシーンにおいても「呼吸が合っている」「すぐに分かり合える」といった意味で使われることが多く、特に長年一緒に働いてきた同僚やパートナーに対して使われます。
ビジネスシーンで使われる場面
ビジネスでは、以下のようなおっさん同士の会話シーンでしばしば「ツーカー」という言葉が使われます。
- チームメンバーとの意思疎通:「○○さんとはツーカーだから、細かい説明は不要だよ。」
- 長年の取引先とのやりとり:「あの担当者とはツーカーだから、今回もスムーズに進むだろう。」
- 緊急時の対応:「現場のリーダーとはツーカーだから、すぐにフォローしてくれるはずだ。」
このように、特に円滑なコミュニケーションが必要な場面で、「ツーカー」という言葉は使い勝手が良いとされてきました。
他のビジネス用語との違い
「ツーカー」に似た言葉として、「以心伝心」や「阿吽の呼吸」があります。ただし、これらは抽象的な表現であるのに対し、「ツーカー」は堅苦しさがなく、日常会話に取り入れやすい点が特徴です。また、「ツーカー」は実際の行動や仕事の進め方がスムーズであることを強調するニュアンスを持っているようです。
「ツーカー」の英語表現と海外での類似フレーズ
「ツーカー」に近い英語表現3選
- On the same wavelength: 同じ波長にいる、意見や感覚が一致している。
- Read each other’s mind: お互いの考えを読み取る。
- Have a good rapport: 良好な関係を築いている。
グローバルな職場での「ツーカー」の言い回し
- We’re on the same wavelength, so there’s no need for detailed explanations.(私たちはツーカーだから、細かい説明は必要ありません。)
- He can almost read my mind during meetings.(彼は会議中、ほとんど私の考えが分かるようだ。)
- The team has a good rapport, which helps us work efficiently.(チームは良好な関係を築いているので、効率的に働けます。)
英語と日本語のニュアンスの違い
日本語の「ツーカー」は、単に意思疎通がスムーズなだけでなく、相手への信頼や長年の関係性を含むニュアンスがあります。一方で、英語表現の「on the same wavelength」や「good rapport」は、単純に波長が合っていることや良い関係性を示すに留まり、よりフォーマルな印象を与えることが一般的です。
ビジネスで「ツーカー」を活用するコツと実例
仕事でおっさん同士が「ツーカー」を感じる瞬間
「ツーカー」を感じるのは、以下のような瞬間です。
- 上司が指示を出す前に、次の行動を理解して動けたとき。
- 長年のクライアントが、詳細を伝えなくても期待通りの成果を評価してくれたとき。
- プロジェクトメンバー同士が、それぞれの役割を理解しつつ助け合えたとき。
コミュニケーションの質を高める方法
「ツーカー」の言われる関係を築くためには、以下のポイントを意識してみましょう。
- 信頼を構築する:日頃のやり取りで誠実さを示し、相手の期待に応える。
- 相手のスタイルを理解する:話し方や優先順位を観察し、相手に合わせた対応を心がける。
- 共通の目標を設定する:チームやパートナーとゴールを共有し、協力体制を強化する。
おっさんビジネス用語としての「ツーカー」の魅力
「ツーカー」が生まれた背景
「ツーカー」という言葉は、昭和時代の職場文化の中で生まれた表現です。言葉を交わさなくても自然と連携できる関係性が求められる環境の中で、次第にビジネス用語として浸透していきました。
世代間コミュニケーションに役立つ理由
「ツーカー」は、世代間のギャップを埋めるためのコミュニケーションのきっかけとしても機能します。例えば、若手社員がこの言葉の意味を尋ねることで、ベテラン社員との会話が弾むことがあります。
筆者の想定では、平成1桁入社くらいの人がいなくなったらこの言葉は消滅すると思いますが。
おっさんビジネス用語一覧まとめ
以下はX (旧Twitter)で話題になっているおっさんビジネス用語の一覧プラスαです。
こちらも解説を入れているので、良ければのぞいてみてください。
用語 | 意味 |
---|---|
鉛筆なめなめ | 売上や数量をうまいことごまかして試算する |
一丁目一番地 | 最も重要な場所、優先順位の一番目 |
ざっくばらん | 簡潔で飾り気のない、率直な |
えいやで決める | 経験や勘、その場の勢いに乗ってざっくりと決める |
交通整理 | 物事が混乱しないように、指示や調整をして整える |
全員野球 | 全員が力を合わせて、一つの目標に向かって取り組む |
よしなに | 適当に、おまかせで |
空中戦 | 交渉や議論など、目に見えないところでの駆け引き |
仁義を切る | 事前に筋を通しておく |
テレコ | 入れ違い・逆になる |
握る | 約束や決意を守ることを相手に保証する |
なるはや | できるだけ早く |
いってこい | ある数値に対して加算と減算が積み重なった結果、 元の数値のまま増えたり減ったりしないこと |
ロハ | タダ・無料 |
ツーカー | お互いをよく知る気心が知れた2人の人間の間柄 |
決めの問題 | どの方法を選択しても大して優劣が決まらず、 意思決定者の鶴の一声によって決めて良い問題 |
寝技 | 真っ向勝負しても勝ち目がないと判断したときに、 裏でこっそり仕掛けておくこと |
ガラガラポン | 複雑になってしまった問題を一旦仕切り直すこと |
がっちゃんこ | 2つ以上の複数のものを合体させ、 1つのものにすること |
ダマでやる | 秘密裏に物事を進めること |
ペライチ | 紙1枚・パワポ1枚だけの(資料) |
突貫工事 | 短期間で一気に仕上げる工事 |
ポンチ絵 | 大まかに描いた概略図や正式ではない構成図 |
ポテンヒット | 仕事を誰がやるのかあいまいなまま放置されること |
正直ベース | 実のところ、正直に申し上げると |
ボールを持つ | 責任の所在や仕事の担当者を指す |
【まとめ】おっさんビジネス用語「ツーカー」の使い方と英語
今回はおっさんビジネス用語から「ツーカー」を取り上げて意味や由来の解説、英語表現を紹介しました。
意味
- 「呼吸が合っている」「すぐに分かり合える」
英語表現
- On the same wavelength: 同じ波長にいる、意見や感覚が一致している。
- Read each other’s mind: お互いの考えを読み取る。
- Have a good rapport: 良好な関係を築いている。
おっさんビジネス用語の一つをとっても、表現できる英語はまた違った意味合いのものもあり、驚いたかもしれませんね。
日本ならではのビジネス用語をどのように言い換えるか、微妙なニュアンスの違いはビジネス特化オンライン英会話「Bizmates(ビズメイツ)」でビジネス経験のある講師から教えてもらいました。
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