「ボールを持つ」という言葉、ビジネスの場面で耳にしたことはありませんか?これは、責任やタスクを引き受けることを意味する「おっさんビジネス用語」の一つです。スポーツにおけるボールの扱いを例えにしており、「今は誰が進行を主導しているのか」「次に行動するのは誰か」を柔らかに表現する際に使われます。
このように、ビジネス用語の中には、特定の世代や業界で多用される「ビジネスおっさん用語」が存在します。これまで本ブログでもいくつかの用語を取り上げ、言葉の背景や英語表現を解説してきました。
今回紹介する「ボールを持つ」という言葉は、仕事に慣れた中堅社員や管理職層の間で使われる独特な表現です。しかし、これを初めて聞く若い世代や海外の同僚には意味が伝わりにくいかもしれません。
この記事では、「ボールを持つ」の意味や使い方に加え、英語でどう表現するか、さらには若い世代やグローバルなビジネスシーンでの活用方法について解説します。
筆者の海外営業・駐在経験を交えた具体例を通じて、「ボールを持つ」の魅力と実用性をお伝えします!
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「ボールを持つ」とは?ビジネス用語の基本と背景
「ボールを持つ」の意味と由来
「ボールを持つ」は、責任や役割を担うことを指すビジネス用語です。スポーツにおいてボールを持つ選手が次のアクションを決定するように、ビジネスでも「ボールを持つ」人が次の行動を主導します。
この表現の由来は、野球やサッカーなどのスポーツにあります。ボールを持つことは、ゲームを進める責任を負うことを象徴しており、そこからビジネスに転用されました。
なぜビジネスで「ボールを持つ」が使われるのか
ビジネスでは、プロジェクトやタスクの進行状況を明確にするために「ボールを持つ」という表現が役立ちます。たとえば、誰が次のアクションを取るべきかを明確にすることで、タスクの停滞や責任の押し付け合いを防ぐことができます。
「今このタスクのボールは誰が持っているのか?(どの部署に責任がある?)」と問いかけることで、責任の所在を明確化し、プロジェクトをスムーズに進めることができます。
責任取ることを恐れる日本企業が好きそうな表現ですよね。
他の関連ビジネス用語との違い
「ボールを持つ」に似た言葉として、「責任を取る」や「主導する」といった表現があります。ただし、「ボールを持つ」は、具体的なタスクや次のアクションを引き受けるニュアンスが強く、より動的な意味を含んでいます。一方、「責任を取る」は全体的な管理や結果に焦点を当てています。
「ボールを持つ」の英語表現と活用例
「ボールを持つ」に近い英語フレーズ3選
- Take ownership: 責任を引き受ける。
- Hold the ball: 主導権を握る(直接的な表現)。
- Take the lead: 主導する。
グローバルな職場で使える具体例
- Who’s holding the ball on this project?(このプロジェクトの進行を誰が主導していますか?)
- We need someone to take ownership of this task.(このタスクを引き受ける人が必要です。)
- Can you take the lead on preparing the presentation?(プレゼンの準備を主導してもらえますか?)
英語と日本語のニュアンスの違い
日本語の「ボールを持つ」は、具体的なアクションを引き受ける責任を強調しています。一方、英語の「Take ownership」や「Take the lead」は、責任を持つだけでなく、状況全体を管理するニュアンスも含まれることが多いです。そのため、英語を使う際は文脈に応じて使い分けることが重要です。
ビジネスで「ボールを持つ」を使いこなすコツ
チームでの責任範囲の明確化
「ボールを持つ」を効果的に使うためには、誰がどのタスクを担当しているかを明確にすることが重要です。タスクを明文化し、責任者を明示することで、チーム全体の効率を高めることができます。
会議やプロジェクト進行での応用例
- 議事録で「誰がボールを持つのか」を明確に記載する。
- 次回の会議で進捗状況を確認する際、「現在ボールを持っている人」に発言を求める。
- タスクの移行時、「ボールを持つ」人が次の行動計画を説明する。
トラブル時に「ボールを持つ」が重要な理由
トラブルが発生した際に、「ボールを持つ」人が明確であることで、迅速な対応が可能になります。責任の所在をはっきりさせることで、解決策をスムーズに実行できるのがこの言葉の強みです。
これらのシーンにおいて「誰の責任だ!」と詰めるより「誰がボール持ってんの?」と問いかけた方が会話がスムーズに進みます!
おっさんビジネス用語としての「ボールを持つ」の魅力
「ボールを持つ」の背景にある考え方
「ボールを持つ」という言葉は、日本のチーム文化や協調性を重視する職場環境から生まれました。責任を明確化することで、チーム全体が効率よく動くことを目的としています。
世代間コミュニケーションを円滑にするポイント
「ボールを持つ」という言葉は、若手社員にも分かりやすく責任範囲を示せる表現です。ベテラン社員がこの言葉を使うことで、世代間のギャップを埋め、チーム全体で一体感を高めることができます。
おっさんビジネス用語一覧まとめ
以下はX (旧Twitter)で話題になっているおっさんビジネス用語の一覧プラスαです。
こちらも解説を入れているので、良ければのぞいてみてください。
用語 | 意味 |
---|---|
鉛筆なめなめ | 売上や数量をうまいことごまかして試算する |
一丁目一番地 | 最も重要な場所、優先順位の一番目 |
ざっくばらん | 簡潔で飾り気のない、率直な |
えいやで決める | 経験や勘、その場の勢いに乗ってざっくりと決める |
交通整理 | 物事が混乱しないように、指示や調整をして整える |
全員野球 | 全員が力を合わせて、一つの目標に向かって取り組む |
よしなに | 適当に、おまかせで |
空中戦 | 交渉や議論など、目に見えないところでの駆け引き |
仁義を切る | 事前に筋を通しておく |
テレコ | 入れ違い・逆になる |
握る | 約束や決意を守ることを相手に保証する |
なるはや | できるだけ早く |
いってこい | ある数値に対して加算と減算が積み重なった結果、 元の数値のまま増えたり減ったりしないこと |
ロハ | タダ・無料 |
ツーカー | お互いをよく知る気心が知れた2人の人間の間柄 |
決めの問題 | どの方法を選択しても大して優劣が決まらず、 意思決定者の鶴の一声によって決めて良い問題 |
寝技 | 真っ向勝負しても勝ち目がないと判断したときに、 裏でこっそり仕掛けておくこと |
ガラガラポン | 複雑になってしまった問題を一旦仕切り直すこと |
がっちゃんこ | 2つ以上の複数のものを合体させ、 1つのものにすること |
ダマでやる | 秘密裏に物事を進めること |
ペライチ | 紙1枚・パワポ1枚だけの(資料) |
突貫工事 | 短期間で一気に仕上げる工事 |
ポンチ絵 | 大まかに描いた概略図や正式ではない構成図 |
ポテンヒット | 仕事を誰がやるのかあいまいなまま放置されること |
正直ベース | 実のところ、正直に申し上げると |
ボールを持つ | 責任の所在や仕事の担当者を指す |
【まとめ】おじさんビジネス用語「決めの問題」意味由来と英語!
今回はおっさんビジネス用語から「ボールを持つ」を取り上げて意味や由来の解説、英語表現を紹介しました。
意味
- 責任や役割を担うこと
英語表現
- Take ownership: 責任を引き受ける。
- Hold the ball: 主導権を握る(直接的な表現)。
- Take the lead: 主導する。
おっさんビジネス用語の一つをとっても、表現できる英語はまた違った意味合いのものもあり、驚いたかもしれませんね。
日本ならではのビジネス用語をどのように言い換えるか、微妙なニュアンスの違いはビジネス特化オンライン英会話「Bizmates(ビズメイツ)」でビジネス経験のある講師から教えてもらいました。
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