ビジネス用語の中には、特定の世代や業界でしか通用しない「ビジネスおっさん用語」が存在します。これまで本ブログでもいくつかの用語を取り上げ、言葉の背景や英語表現を解説してきました。
今回紹介する「テレコ」という言葉は、ベテラン社員や管理職層の間で使われる独特な表現です。しかし、これを初めて聞く若い世代や海外の同僚には意味が伝わりにくいかもしれません。
この記事では、「テレコ」の意味や使い方に加え、英語でどう表現するか、さらには若い世代やグローバルなビジネスシーンでの活用方法について解説します。
筆者の海外営業・駐在経験を交えた具体例を通じて、「テレコ」の魅力と実用性をお伝えします!
- TOEIC 960点
- Core30のBtoC、BtoB企業で海外営業・マーケティングに従事
- 途上国駐在で英語と現地語を学びなおし
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おじさんビジネス用語「テレコ」の意味と由来
「テレコ」とはどういう意味か
「テレコ」とは、もともと「入れ違い」や「逆になる」という意味を持つ言葉です。主に関西地方の方言から派生し、業界用語として広まったと言われています。ビジネスシーンでは、「AとBが逆になっている」「配置が入れ違っている」といった場面で使われます。
たとえば、資料のページ順が間違っているときや、スケジュールの内容が逆になっているときに「これ、テレコになってるよ」と指摘するような使い方をします。
ビジネスシーンでの具体的な使用例
- 資料のページが入れ替わっている場合:「この資料、3ページ目と4ページ目がテレコですね。」
- 会議の発表順が逆になった場合:「発表者の順番がテレコになっています。」
- 製品パッケージのラベルが左右逆の場合:「このラベル、テレコになっているので修正が必要です。」
こうした場面では、「テレコ」という短い一言で状況を的確に指摘できる便利さがあります。
言葉の由来と歴史的背景
「テレコ」の語源には諸説ありますが、最も有力なのは江戸時代の浄瑠璃(じょうるり)や歌舞伎の世界で使われていた表現から派生したという説です。「手繰り込む(たぐりこむ)」が短縮されて「テレコ」となり、そこから「交互」や「逆」といった意味が派生したとされています。
人の手を入れて(テレ)、交互(コ)にするが略されて「テレコ」とも聞いたことがあります
特に関西地方では広く使われていた言葉が、物流や製造業を通じて全国に広まり、現在ではビジネスシーンでも聞かれるようになりました。
「テレコ」の英語表現とニュアンスの違い
テレコを英語で表現しようとした場合、Swapped、Reversed、Mixed upが候補になります!
「テレコ」に近い英語表現3選
- Swapped:交換された、入れ替わった
- Reversed:逆になった
- Mixed up:混同された、間違えた
これらの表現は、場面によってニュアンスが微妙に異なるため、適切な単語を選ぶ必要があります。
次に解説していきます。
各英語表現の使い分けポイント
- Swapped:単純に「入れ替わった」状態を指す。例:「The labels on the products were swapped.(製品のラベルが入れ替わっていました)」
「2つのものが入れ替わったこと」を指し、意図的・偶然どちらもあり。
- Reversed:逆順や反対になった状態を指す。例:「The order of the tasks was reversed.(タスクの順序が逆になりました)」
順序や方向が完全に反対になったこと。時間・空間・状態等さまざま。
- Mixed up:混同されたり、間違いが含まれている場合に使う。例:「The pages in the document were mixed up.(書類のページが混ざっていました)」
複数のものがごちゃ混ぜになったり、あるものが別のものと誤認されたり、混乱・誤解を伴うことが多い
「テレコ」は状況に応じてこれらの表現に置き換えることで、英語でも的確に伝えられます。
ビジネスシーンで役立つおじさん用語の知識
X (旧Twitter)で話題になっているおっさんビジネス用語の一覧プラスαです。
こちらも解説を入れていくので楽しみにしていてください。
用語 | 意味 |
---|---|
鉛筆なめなめ | 売上や数量をうまいことごまかして試算する |
一丁目一番地 | 最も重要な場所、優先順位の一番目 |
ざっくばらん | 簡潔で飾り気のない、率直な |
えいやで決める | 経験や勘、その場の勢いに乗ってざっくりと決める |
交通整理 | 物事が混乱しないように、指示や調整をして整える |
全員野球 | 全員が力を合わせて、一つの目標に向かって取り組む |
よしなに | 適当に、おまかせで |
空中戦 | 交渉や議論など、目に見えないところでの駆け引き |
仁義を切る | 事前に筋を通しておく |
テレコ | 入れ違い・逆になる |
握る | 約束や決意を守ることを相手に保証する |
なるはや | できるだけ早く |
いってこい | ある数値に対して加算と減算が積み重なった結果、 元の数値のまま増えたり減ったりしないこと |
ロハ | タダ・無料 |
ツーカー | お互いをよく知る気心が知れた2人の人間の間柄 |
決めの問題 | どの方法を選択しても大して優劣が決まらず、 意思決定者の鶴の一声によって決めて良い問題 |
寝技 | 真っ向勝負しても勝ち目がないと判断したときに、 裏でこっそり仕掛けておくこと |
ガラガラポン | 複雑になってしまった問題を一旦仕切り直すこと |
がっちゃんこ | 2つ以上の複数のものを合体させ、 1つのものにすること |
ダマでやる | 秘密裏に物事を進めること |
ペライチ | 紙1枚・パワポ1枚だけの(資料) |
突貫工事 | 短期間で一気に仕上げる工事 |
ポンチ絵 | 大まかに描いた概略図や正式ではない構成図 |
ポテンヒット | 仕事を誰がやるのかあいまいなまま放置されること |
正直ベース | 実のところ、正直に申し上げると |
ボールを持つ | 責任の所在や仕事の担当者を指す |
おっさん用語をスマートに使いこなすヒント
おっさん用語は、時には堅苦しく聞こえる場合もありますが、適切な場面で使うことで親しみやすさや信頼感を与えることもできます。例えば、若い世代との会話では、「テレコって言うと入れ替わったって意味なんだけど、おじさんぽくてごめんね」と補足することで、嫌みなくスムーズなコミュニケーションにつながるでしょう。
「テレコ」「ポテンヒット」の言葉を知っておくと、世代を超えた会話のきっかけになります!
【まとめ】おっさんビジネス用語「テレコ」の意味と英語表現
「テレコ」というおっさんビジネス用語は、シンプルながら状況を的確に表現できる便利な言葉です。その一方で、若い世代や海外の同僚には意味が伝わりにくいため、英語表現として「Swapped」「Reversed」「Mixed up」を適切に使い分けることが大切です。
また、「テレコ」のようなおっさん用語をスマートに活用することで、世代間の壁を越えたコミュニケーションを実現できます。言葉の背景や文化を理解しながら、場面に応じた表現を選びましょう。
意味
- 「入れ違い」や「逆になる」
英語表現
- Swapped:交換された、入れ替わった
- Reversed:逆になった
- Mixed up:混同された、間違えた
さらに、日本ならではのビジネス用語一つにも表現できる英単語・英熟語が多く、驚いたかもしれませんね。
日本ならではのビジネス用語をどのように言い換えるか、微妙なニュアンスの違いはビジネス特化オンライン英会話「Bizmates(ビズメイツ)」でビジネス経験のある講師から教えてもらいました。
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